■男女ともに日本人が世界一
男女とも平均寿命が全国2位の本県の長寿について考える国際シンポジウム「だから長寿 福井」(福井新聞社後援)が7日、永平寺町の県立大福井キャンパスで開かれました。今年1月に来県し長寿の秘けつを調査した米国リンフィールド大のドーン・グラフハイト教授と二人の精神科医が討論しました。「お年寄りの活発な暮らしぶりが長寿を招いている」などと話しました。
グラフハイト教授は15人の学生とともに福井県を訪れ、生活習慣と寿命について日米を比較研究しました。学生は福井東ロータリークラブ(RC)会員宅にホームステイし、福井県の生活を体験しました。
今回のシンポジウムは、教授らの研究成果を多くの人に知ってもらおうと同RCが企画し学生、市民ら、約80人が聴講しました。
調査結果としてグラフハイト教授は「福井は米国に比べて3世代同居が多く、出掛けるときも一緒。健康に良い和食が受け継がれている。地域とのつながりも深く、お年寄りが生きがいを感じていることが長寿の要因」と指摘しました。
グラフハイト教授は基調講演も行い、三世代同居以外に長寿の秘けつとして、福井県では健診など予防医療が進んでいることなども指摘しました。ただ、若者の喫煙率の高さについては課題としています。
参照:福井ニュース 掲載記事 |