ここ10年、熱中症が増えている。ヒートアイランド現象などが関係しているようだが、猛暑が予想される今年は、より一層の注意が必要だ。
最悪の場合、死にも至る熱中症について、意外に知られていない必須知識をご紹介します。
◆夕方になって涼しくなっても油断禁物
炎天下に長時間歩くと熱中症の危険あり、ということは多くの人が知っていることであり、気をつけているだろう。
ところが、夕方になって涼しくなり気温が下がったからといって、熱中症の危険が去ったわけではない。熱中症は高温あるいは高湿度のときに起こしやすくなるため、気温は下がっても湿度が高いままだと、十分に熱中症を起こす可能性がある。
同じ理由で「雨上がりも要注意」だという。湿度が高いときは、こまめに水を飲み、運動なども避けたほうがいいそうだ。
◆帽子をかぶり続けるのはよくない
直射日光を浴びないために、帽子をかぶる人も少なくない。帽子は確かに熱中症対策に有効だが、かぶり続けると頭に汗をかいて、頭の湿度が高くなる。実はこれで熱中症を起こす人もいるようだ。
◆筋肉に痛みを伴うけいれんも熱中症の疑いあり
熱中症の症状というと、めまい、吐き気、倦怠感、頭痛、意識障害などが知られる。しかし、筋肉に起こる痛みを伴ったけいれんも熱中症の症状。汗をかいて体から必要な塩分が出ていってしまい、起こる症状だという。
◆水をたくさん飲むだけでは不十分
水分補給が熱中症の対策につながるが、それだけではダメだ。汗と一緒に塩分や糖分が体外に出ていっているので、それを補うために少量の塩、砂糖を水に溶かして飲もう。スポーツ飲料を飲むのもいい水分の取り方。でもこまめに飲まないと、水は体内に吸収されない。常に少しずつ飲むよう心がけよう。
◆のどが渇いて水を飲むのは大間違い
のどが渇いたと認識したときは遅いので、1時間置きとか時間を決めて飲むようにするといい。
この5つの基本ツボは押さえていないと熱中症を起こす可能性があるので気をつけたいものだ。