■アルコールとガンの因果関係
お酒で赤くなりやすい人は、食道ガン発症率12倍!?
アルコールとガンの因果関係についての見解を、世界保健機関(WHO)は、
約20年ぶりに見直し、飲酒で顔が赤くなりやすい人の食道ガンの発症率は、
赤くならない人に比べて最大12倍との評価を示すと、イギリス医学誌「ランセット・オンロジー」4月号にて
発表しました。
WHO傘下の国際ガン研究機関(IARC)が再評価した結果、
エタノール(アルコール)は、ガンを引き起こす元凶と指摘しています。
アルコールの分解過程での重要な役割を果たすアルデヒド分解酵素(ALDH2)の一部が欠損し、働きのわるい人は、
飲酒量に比例して食堂ガンになる危険が高まり、酵素が正常な人の最大12倍といわれています。
また、アルコールを毎日50グラム(ビール大瓶2本程度)摂取した人の乳ガン発症率は1.5倍といわれています。
大腸ガンの発症率も飲酒しない人の1.4倍になるといわれています。
横山 顕 国立病院機構久里浜アルコール症センター臨床研究部長は「アルデヒド分解酵素の部分的欠損者は、日本人35%、アルコール依存症患者の13%に達します。飲酒教育を早期から行うなど、新しいガン予防策を講じることが重要です。」と話しています。
参照:読売新聞 掲載記事 |